いっときの私はフリープラグインを鬼のように集めまくっており、今もなんなら増やし続けているので、現在DAWのプラグインフォルダーが大変な事になっています。一応分類はしてますが、なにせ数百個あるので非常に選択しにくいです。

特にリバーブに至っては、ちゃんと考えて選んだ事がほぼありません。

さすがに「使うリバーブ」と「使わないリバーブ」を区別しておきたい思いがあるので、ここでひとしきり文章に起こし、脳内を整理しようと思います。

私はリバーブにはまったく詳しくなく、他人が読んで参考になる物は書けませんので、そういうものだと思って読んでいただければと思います。



kHs Reverb (kiloHearts)
フリー
今まで使ってこなかったが、CPU負荷が軽く、コントロール類の効きも良いので使いやすそう。ドラフト用の仮リバーブとして使うと良いかもしれない
音はよくあるタイプだが、変に膨らみすぎず自然。
今後は使ってみたい。

MCharmVerb (Melda)
フリー
普通のリバーブではあるのだが、アルゴリズムがランダムで決められているので、入力するシード値次第で良い音のときと悪い音のときがある。いずれにしてもリアルな残響ではなく、ショートディレイにフィルタを掛けたような音がする。
設定できる幅は大きいので、特殊効果的に電子音に使う分には良いのかもしれない。どちらかというと暗い音の方が似合ってる気がする。
一応、今後も選択肢には入る。

TAL-Reverb-4 (TAL)
フリー
明るく滑らかなプレートリバーブ。最近はエフェクター機能が追加され、一気に表現の幅が広がったと感じられる。私はつまみが少なかった頃から愛用しており、むしろそちらのバージョンの方を好んで使っている。
挿して何も触らないデフォルト状態でも割と良い音になるのが好きで、なにしろ明るいキャラクターと、立体感のある響きが心地よい。
新、旧ともに、今後も使う。

CMVerb (Acon)
雑誌付録
リアル系。プリセットが5つくらいしかない。リアルなので特に空気感が重要なパートに使ったりはしていたが、そういう役割なら有償プラグインのbx_rooMSのほうが融通が利く気はする。
今後は、bx_rooMSではしっくりこないとき限定で使うことになるかなあ

Space Lite (Cymatics)
フリーだった気がする
テールにエフェクトがかけられるなど、まあ、楽に仕上げるコンセプトの製品だとは理解するが、少し主張が強いのと、やや重いのもあってあまり使ってはいない。

Orilriver
著名なフリープラグイン
アーリーの立ち上がりを色々選べる良さはあるが、その選び方ゆえに難解な印象があり、結局使っていない。
想像よりも理性で操作することが必要だと思う

PhoenixVerb (Exponental Audio)
ディスコンになる前に安売りしていたので買ってきた。
空気感が良く、お気に入りの音ではあったものの、iLok仕様が受け入れられずやむなく使用停止。
代用で、近いアルゴリズムを積んでいると思われるiZotopeのNeoverbを……とも思ったが、そこまで買うほどでもない。

Room Reverb (ElephantDSP)
やや最近に出たフリーもの
音は自然だと思うが、重い。
私のCPU環境が弱いのもあるが、私が実際の作曲で使うことはなさそうというのが正直な印象。

Sphere (SONICBITS)
フリー
まずCPU負荷が軽いのと、その割にはリッチな音という体感(ショートディレイ感が小さい、の意味)。なんとなく仮リバーブとして起動して、結局最後まで使われ続けていたりする。少し高域に共鳴感のある音質なので、素材によって合う、合わないがありそう。明るい残響が欲しいとき向けか。
まあ、今後も使うとは思う。

easyReverb (SaschArt)
フリー
ホールリバーブ系。リバーブタイムを非常に長く(99秒)できる。
ナチュラルではないが、いかにもリバーブらしい立体感、透明感のある出音が特徴。しかも非常にCPUに優しい。
日本ではあまり知られていないが、隠れた名品の疑いがある。

Reverb v3 (Toneboosters)
無料で使えるようになった古いバージョン
音は癖がなくふつう。個人的にはややチープな音だと認識していて、だからチープな音源と合わせたり、仮リバーブに使ったりしている。

Rev PLATE-140 (Arturia)
昔配られてたので貰ってきた。
質が良いのは分かるんだが、一言でいうとNot for me。
原音を変える濃密な音で、CPU負荷が高いリバーブというのを使う機会がない。ボーカル用かしらね。

OldSkoolVerb (Voxengo)
ディレイ感のある原始的なリバーブ。
最近全然起動してないが、テクノとかには合うのだろうか。ちょっとコントロールが多いのでなかなか心理的なハードルが高い。

Lofi Space (Waves)
昔配られたので貰ってきた。
そもそも空間に「Lofi」が付くという状態が何なのかよくわかっておらず、いつ立ち上げればいいのか全く分からない。

MVerb 2020
フリー
やや濃厚目な音か。まったく使ったことがないのでポテンシャルは未知数だが、あなどれない。

Raum
リリース時に配布されてたのを貰ってきた
非常にクリアで美しく響く音。CPU負荷は高めなので、ここぞというときに使いたい。
自然な空間の音とは方向性が違うと思われる。

Valhalla SuperMassive
よく知られたディレイ系リバーブ。あるときはディレイ、あるときはフランジャー、あるときはリバーブになる。いろいろと使い方が難しい印象があり、結局ほとんど使っていない。

LatticeReverb (Uhhyou)
アルゴリズムの自由度の高いリバーブ。ディレイとリバーブの中間のような音が良い。
どちらかというと特殊な用途に向いているリバーブとみられ、使用頻度はまれ。

HyperspaceCM (JMGSound)
雑誌付録
リアルという訳でもないが、空間サイズの幅が広く、程よく使いやすい音のリバーブ。CPU負荷は中程度~やや高め
使いやすいは使いやすいが、他を差し置いて起動するかというと微妙というライン。

bx_rooMS
セールで5ドルだったので買ってきた。
自然かつあまり目立たない空間が作れる。サイズを最大にしても巨大感はあまりなく、ナチュラルで清潔感がある。また、brainworx製だけあってプリセットが充実していて安心感がある。
公式サイトでは「非常にCPU使用率が低い」と主張しているが、あくまで比較対象はIRリバーブとか、高価高音質なリバーブであって、フリーのほとんどのリバーブよりかはCPU負荷が高い。